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『アルバムとしての統一感に疑問』
菊池氏をはじめ敏腕ミュージシャンたちの演奏力は確かだ。
「歌もの」だけの抜粋なので5曲28分と演奏時間が短い。
UAさんのダイナミックな歌唱が傑出している。
カヒミさんの囁くフランス語も魅力的だ。
でも、できれば別々に聞きたい。
菊池氏自身のヴォーカルもある。
2曲あるうちの1曲がナット・キング・コールでヒットした、
"The Christmas Song"だ。囁くようなヴォーカル。
リラックスしたムードの無難なピアノ・トリオ。
好みの問題だが、この曲を繰り返して聞くとしたら、
ナット・キング・コールのヴァージョンなら5回、
竹内まりやさんのヴァージョンなら3回、
菊池さんのヴァージョンは…?。
ヴォーカルものの抜粋のはずが5曲目はインストナンバーだ。
菊池氏のアルトがゆったりと鳴るエリントンの『イスファハン』。
この曲がどうしてここに入っているのだろう。
どの曲も個々には魅力的だが、アルバムとして纏める必然性はないような気がする。
現在では残念ながら既に生産中止になってしまったようだが、
『デギュスタシオン・ア・ジャズ』のインストものを纏めてみるのはどうだろう。
また500円のワゴンで見つけたら、試しに買ってみるかもしれない。
東京ザヴィヌル・バッハやティポグラフィカでの菊池氏の活動は注目していたが、
このアルバムを引き合いに出して「日本のジャズ」を語るのは無理があると思う。
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