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『愛に溢れた天空の歌声』
これほど愛に溢れたアルバムが、かつてこの世に存在しただろうか。
白血病により惜しくも若くしてこの世を去った本田美奈子.さんの代表曲「つばさ」。
作曲者太田美知彦さんが、自身の手で美奈子さんの声を蘇らせ、デュエットした、セルフカバーアルバム。元々、オーケストラとの一発録りだった原録音のボイストラックから、手作業で楽器の音を削り、美奈子さんの声だけを取り出すことに成功したという。今まで楽器に隠れていた彼女の声が生々しく聞こえ、それを優しくサポートする太田さんの声とピアノ。全く新しい曲として蘇ったかのような新鮮な感動を覚えた。
そして、もちろん、太田さん自身によるソロも聞き逃せない。作曲者自身がこれほど愛情を注ぎ込んだ曲だったのかと、なるほど、太田さんにしか作れない曲である、と再認識させられた。この感動は、一緒に納められた他の楽曲にもそのまま引き継がれる。。演歌からポップス、アニメの主題歌まで、多くの名曲を提供し、日本の音楽シーンを影から支え続けてきた太田美知彦さんが、新たなる一歩を踏み出した再デビューアルバムと言っても過言ではないだろう。これから、「太田美知彦」の名前が、表舞台へ、日本人の心に刻まれるようになる!そういう予感をさせるアルバムである。
一緒に収録された「愛・地球博記念市民合唱団」は、本田美奈子.さんと共演した縁で特別に許されて彼女の歌を歌い継いでいる団体。生の迫力が収まり切れていないのは残念であるが、高齢であったり病を抱えていたり、それぞれの思いを胸に歌う姿を目蓋に浮かべれば、ひたひたと迫る感動に涙する。
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