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『戦後の歌謡史を彩った不世出の大歌手 美空ひばり これぞベストと言える50曲!!』
リーフレットには、それぞれの曲の発売年月、オリジナルレコード番号のほか、当時の歌詞カードの縮刷、映画の主題歌の場合、その映画タイトルが記載されています。何しろ歌詞が縦書きですから、懐かしい感じがしました。
昭和24年、12歳の時に「悲しき口笛」をヒットさせて以来、「東京キッド」「越後獅子の唄」「私は街の子」「ひばりの花売娘」「リンゴ追分」「お祭りマンボ」という代表作を立て続けにヒットさせました。それらが10代前半の歌唱だということも驚きです。後のひばりの歌唱エッセンスがすべて、15歳までに表出していると言えましょう。「天才少女歌手」「昭和の歌姫」という称号そのままのひばりを聴くことが出来ます。
確かに将来において、演歌の大御所としての地位を占めたことや、国民的大歌手の称号を得たその歌いまわしの巧みさは感じますが、大衆の圧倒的な支持がなければ半世紀に渡る大歌手の地位は確保できないと思います。
戦後の混乱期を経て、日本人がどん底の生活から這いあがる心の拠り所にひばりの歌があったことは間違いないでしょう。女性初の国民栄誉賞が彼女の没後に与えられたことは、その功績を称え、認めたからですから。
一方、最愛の肉親の死や体調不良の中で発表された「愛燦燦」「みだれ髪」「川の流れのように」等の晩年の曲は、亡くなられた後も、彼女の代表作として多くの人々に愛されています。全盛期のような声量もありません。歌へ全力投球できない歯がゆさもあったことでしょう。
その肩の力の抜けた歌唱が、どこかに愁いを湛え、等身大の身近な歌手として共感を呼んだのだと思われます。
激動の戦後昭和史と共に、日本復興のさきがけとなって駆け足で走りぬけ、52歳という早すぎる生涯を終えられました。
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