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『ライオンであることの必然性』
図書館にライオンというのは突拍子もない組み合わせのように思います。絵本の絵にもあるように、ライオンの彫像が玄関に飾ってある図書館があるのでしょうか。ライオンでなくてはならない理由はあまりないように思いました。
しかし、こわもてのライオンが実際にはおとなしくて、子供たちもしだいに彼をかけがえのない存在と認めるようになっていくようすがほほえましく描かれています。図書館員のひとりはそんなライオンに半ば嫉妬を覚えるのですが、ある事件をきっかけにライオンの悪気のない心を理解します。
館長さんが図書館では静かにすること、図書館の中では走らないことにあくまでこだわるようすはなかなかユーモラスです。その滑稽なほど規則にきびしい人が、ライオンの純真さに規則を柔軟に解釈することを認めるシーンは感動的でした。
一見怖そうな入館者でも、ルールを守るなら図書館は拒みません。みんなと仲よく利用できるはずです。そんな想いが優美な絵柄とわかりやすいストーリーで表現されていて感動的です。
誰かにちょっとプレゼントしたくなるような、素晴らしい絵本です。
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