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![Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21W6C1MPXVL._SL75_.jpg)
『東京の「音」、TOKYOのMELODY』
1983年?84年に坂本が「音楽図鑑」を創っていた頃のドキュメンタリー。
題名が「TOKYO MELODY」となっている通り 本作は 1980年代前半の東京の「音」を掬い上げている。本作が捉えたTOKYOの音とは パチンコ店であり、カメラ屋であり 駅の改札であり 原宿の竹の子族であり 秋祭りのお囃子である。当時 東京に住んでいた僕として 懐かしさを感じることも確かだが そんな自分のノスタルジーを横に置いて 本作を聴き入るべきだ。
本作が収録したTOKYOの「音」の中に YMO散会直後の坂本の曲を置いてみるという試みは やはり日本人では難しかったのではないかと思う。それほど「音楽図鑑」などの当時の坂本の音楽が 当時の東京に合っているからだ。当時の東京の「雑音」と 坂本の音楽が 絶妙に共鳴している風景には正直驚いた。
本作で 坂本は 日本人と音楽を創る点の良さを語っている。これは僕の読み過ぎなのかもしれないが この段階で坂本は日本を離れる決意をしていたのかもしれない。そういう 日本から ちょっと距離を置いた地点から 日本を見直している視線をどこかに感じたからだ。
最後に 坂本と 当時の奥様の矢野顕子の連弾による「TONGPOO」の場面は素晴らしい。聖なる性行為」というべき 神々しいエロティシズムを感じた。音楽をセックスになぞらえる表現もあるが この映像を見ていて それが実に腑に落ちた。
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